2009年11月アーカイブ

鹿屋ハートセンター記念講演で報告
10万人あたりトップの松戸市に次ぐ

 

ハートセンターカテーテル.JPGのサムネール画像写真=心臓カテーテル治療件数が報告された鹿屋ハートセンター記念講演会の様子

かつて心臓治療が最も遅れていた鹿屋市の心臓カテーテル治療件数が人口10万人あたりでみると全国トップクラスの水準になっているという。心臓疾患者が鹿児島市まで搬送されていたのが複数の病院でカテーテル治療が可能になった。ただ、専門医の確保など課題は多く、鹿屋ハートセンターの新井英和院長は「今の水準がわずか一晩で脆くも崩れ去る可能性は十分ある。この水準をずっと継続していくには何よりも地域住民の支えが重要」と訴えている。


この心臓カテーテル治療件数は、21日に行われた鹿屋ハートセンター3周年記念講演で新井院長が報告したもので、07年は全国で最もカテーテル治療が充実している千葉県松戸市で人口10万人あたり882件、鹿屋市がそれに次ぐ752件となっており、鹿児島市の321件、霧島市86件を大きく上回っている。
わずか10年前、全都道府県の第2位の都市で心臓治療ができる施設が整っていなかったのは鹿屋市だけ。大隅地域の心臓疾患の急患は錦江湾を渡って鹿児島市まで搬送されなければ助からない状態で、救急搬送中に命を落とす人も少なくなかった。

大隅鹿屋病院総長を務めたハートセンターの新井院長が、大隅鹿屋病院に赴任した00年からようやく心臓外科がスタート。この心臓外科の後ろ盾を受けるように鹿屋医療センターでカテーテル治療が始まった。さらに新井院長が06年に大隅唯一の心臓病専門施設・鹿屋ハートセンターを開設し、徐々に鹿屋市での心臓治療が充実してきた。

ハートセンター記念講演では新井院長の医学部時代からの友人、大和成和病院(神奈川県大和市)院長の南淵明宏氏が基調講演。南淵院長は国内で最も知名度の高い心臓外科医の一人で、この地域と南淵院長が縁を結ぶことで、少しずつ高まってきた今の心臓治療水準を将来的にも確保できるのではないかとの期待を込められている。

ただ鹿屋の心臓治療の歴史は浅く、外部から来たわずか数人の医師の上に成り立っているのが現状。今後、いかにして医師を確保し、現在の水準を保ち続けていくかが大きな課題となっている。
講演で新井院長は「今の水準はたった一晩、たった一人の医者が去ることで脆くも崩れ去る可能性がある。現在の体制を維持し続けるのは行政や政治家ではなく、地元の皆さんの力。安定して安全な医療水準を維持していくには地域の皆さんの支えと理解が最も重要なのです」と呼びかけた。

垂水かんぱち祭り

 

かんぱち祭り.JPG写真=大漁旗がなびく祭り会場

新鮮な海の幸を堪能できる「第4回垂水かんぱち祭り~海の桜勘~」が21日から23日までの3日間、垂水市の海潟漁港で開催、訪れた来場者らはカンパチ一本釣りや餌やり体験ツアー、とれたて直売などの様々な企画を堪能し思う存分楽しんでいた。垂水漁業協同組合の主催。
今回の祭りでは冬季限定企画として北海道物産展を併設。イクラ、ズワイガニ、ウニなどの北海の幸がずらりと並んだ。
また特別企画として海の幸と山の幸の詰め放題企画を開催。会場は溢れんばかりの食材を詰め込んだ来場者で賑わい、活気に満ち溢れていた。
垂水市漁協協同組合の中馬清文業社会会長は「この祭りに来たら、新鮮な食材を安く購買できると、広く浸透してきている。次回の祭りでも様々な催し物を企画しているので是非ご来場ください」とPRし、祭りの成功を祝っていた。

名誉会頭の和田貞則氏が辞任
鹿屋商工会議所

 

新会頭坪水徳郎氏P1150613.JPG 新会頭坪水徳郎氏P1150613.JPGのサムネール画像写真=第10代鹿屋商工会議所会頭に就任した坪水徳郎氏

鹿屋市商工会議所臨時総会が11日、市内新川町の同会議所2階会議室で開かれ、岡崎継義前会頭(70)の後任に副会頭の坪水徳郎氏(55)=坪水醸造㈱代表取締役=を全会一致で選出、同日付けで第10代鹿屋市商工会議所会頭に就任した。
新会頭の任期は岡崎前会頭の残任期間の平成22年10月31日まで。岡崎前会頭は来年1月の鹿屋市市長選に出馬のため、先月31日付けで辞任した。また、当日の総会では、和田貞則名誉会頭(86)=三和物産会長=が先月31日付けで辞任したことも報告された。
総会終了後、坪水会頭は「厳しい社会情勢の中で、当会議所だけでは何もできない。行政や周辺市町の商工会などと連携を図りながら、中心市街地の活性化や日本の食糧基地として、特に畜産の環境整備など山積する課題の一つひとつに取り組んでいきたい」と決意を述べた。
坪水氏は、昭和55年10月坪水醸造㈱入社、平成7年8月代表取締役に就任。鹿屋商工会議所常議員(平成4年4月~同13年10月)、同副会頭(3期)歴任。現在、鹿屋市観光協会会長、同防衛協会副会長。鹿屋市花岡町出身。

次期錦江町長選挙
一騎討ちの公算大

 

秋元出馬IMG_2762.JPG次期錦江町長選挙に向けて副町長の秋元達矢氏(59)が11日、出馬する意向を表明した。秋元氏は同日付けで副町長を辞職した。選挙は正月をさけて来月末に実施される見通しで、秋元氏と今年4月の町長選に出馬した楠元忠洋氏による一騎討ちの公算が大きくなった。

錦江町長選挙については今月16日までに候補者や有権者が福岡高裁宮崎支部に提訴しなければ選挙無効が確定するが、野元良一町長は提訴しない意向で、体調不良を理由に15日に辞職する。町長、副町長が不在となる間、総務課長が職務を代行する。
秋元氏は鹿児島きもつき農協理事や旧大根占町、錦江町議会議員などを経て平成17年に助役に就任。秋元氏は「4月の町長選以降、町民は不安と混乱を抱いており『一日も早く解消してほしい』という強い要望を受けて、出馬を決意した。不安や混乱を解消し、町民の融和を第一に町政を推進したい」と意欲を語り、野元町政の継承について問われると「世の中の動きに応じて良い点は継承するし、見直すべき点は見直しながら秋元カラーを出していきたい」と述べた。
また「農業の発展なくして錦江町の発展はない。農業発展を重要なテーマとして取り組み、行財政改革については当初の計画を上回るかたちでやってこれたので、引き続き町民や議会、町職員の協力をもらいながら行財政改革に努力していきたい」との考えを示した。
次期町長選へは4月の選挙にも立候補した楠元氏が出馬する意向で両氏の一騎打ちとなる公算が大きいが、楠元氏との選挙戦について「錦江町を良くしたいという思いと思いのぶつかり合い。最終的には町民が判断を下すことであり、自分の思いを強く町民に訴えていきたい」と語った。


「辞職」か「やり直し」判断
錦江町選管

町選管は12日午後から臨時会を開き、次の町長選挙について県選管が無効と裁決したことに伴うやり直しの選挙か、野元町長が辞職したことに伴う辞職選挙かを判断する。辞職選挙と判断されれば町選管に辞職願が通知された10日を起算日として50日以内(12月30日まで)に選挙が行われるが、正月をさけるとなると12月15日告示、同20日投開票とのスケジュールが有力だという。

「料理の鉄人」愛弟子が提案
「ぶり大将」や「美湯豚」など

 

みなとまつり.JPG写真=垂水産カンパチなどを使い料理のデモンストレーションをする宮元さん(左)

フランス料理のシェフが垂水特産の「美湯豚」、「海の桜勘」(カンパチ)、「ぶり大将」を使い8日、手軽に作れる家庭料理のデモンストレーションを行った。これらの特産品をもっと一般家庭で活用してもらい、消費拡大につなげようと垂水市が企画した取り組み。
料理を提案したのはマナーハウス島津重富荘(鹿児島市清水町)の宮元伸一郎総料理長。宮元さんは「料理の鉄人」として知られる坂井宏行さんの愛弟子でもある一流の料理人。
デモンストレーションは「たるみずふれあいフェスタ2009 秋の産業祭」で披露され、大勢の主婦らが見守る中、美湯豚とトマト、インゲン豆などの野菜類を煮込んだ料理や特製スープで茹でた白菜で厚切りのブリを巻き、さらに半生になるまでオーブンで火を通した料理、カンパチの切り身で細切り野菜を包み、フライパンに並べて特性スープで煮た料理、タイムなどハーブ類で香り付けしたカマのグリルなどをほぼ即興で調理。
美湯豚の煮込みは水を加えず、味付けはボトル半分の白ワインと塩・胡椒のみ。肉と野菜からたっぷり水分が出て1時間も煮込むと肉も柔らかく、ほっこりした味わいに。各料理に用いた特性スープはカンパチ、ブリの「アラ」をダイコンの皮など野菜くず、ミニトマト、ハーブ類などで数時間煮込んだもので、ハーブ効果で生臭くなく、洋風鍋など様々な料理に応用できる万能スープだ。
熱心に見学していた垂水市漁協の川畑組合長も「こんな料理の仕方もあるのか」と関心した様子。「私たちは昔ながらの食べ方しか知らないが、一般家庭に普及させるには様々な料理方法をこちらから積極的に提案していかなければ」と語り、宮元さんは「素材が良いので余計な味つけをしなくても十分美味しくなる。これら垂水の特産品をもっと家庭で気軽に利用してほしい」と呼びかけていた。

来年1月の鹿屋市長選

民間経営の視点で市政運営したい

 

島田出馬IMG_2701.JPG来年1月に実施される鹿屋市長選挙について産業火薬類などを取り扱う王子産業株式会社=白崎町=代表取締役の嶋田芳博氏(61)が7日午前に記者会見し、無所属で立候補することを表明した。「行政出身の市長が続いてきたが、経営感覚のある民間の発想で市政を運営したい。官民一体で自立したまちを目指したい」と意欲を語った。

今回の嶋田氏を含め鹿屋市長選への立候補表明者は6人となった。
嶋田氏は国立水産大学校(現独立行政法人・下関市)出身。鹿屋青年会議所理事長などを経て、現在、県銃砲火薬商保安協会会長や鹿屋商工会議所常議員などを務める。
出馬の動機について「『鹿屋未来研究会』(青年会議所OBらで組織する地域活性化の勉強会)の仲間たちと市政について検討していたところ『果たしてこのままで良いのか。まちを変えたい』と考えるようになり、今月初めに出馬を決意した。鹿屋を担う子ども達のためにも明るく豊かな地域につくり変えたい」と述べた。
さらに「鹿屋市は少なくとも平田市長以降、行政出身の市長が続いており、市民の間には閉塞感があるようだ。民間企業の経営者として鹿屋市を経営するという意識を持って市政運営をしていきたい。収支バランスを取りながら運営していけると思う」、「国内財政が非常に厳しく民間が苦労している時に、官の方が優遇されていることへ市民の不満は大きい。民間と行政が共に知恵を出し合って自立したまちづくりを目指し、今の厳しい状況を乗り越えたい。1市3町の皆さんの声に真摯に耳を傾けながら均衡ある発展を目指し、市民会議を設けるなど市民の声をもっと市政にフィードバックさせながら、市民の立場で考えられる職員を育てたい」などと意欲を語った。
山下栄市長の米軍訓練移転問題への反対姿勢に関しては「反対か賛成かは市民と対話しながら方向性を決めたい」とし、試験運行が始まる鹿児島中央駅―鹿屋間の直行バスについては「新幹線が開通してからも継続していけるような運行を目指したい」とした。
また、市長給与の削減なども公約に盛り込んでいくとした。

野元P1150532.JPG錦江町の野元良一町長(61)は5日、同町役場で記者会見し、同日付で迫昭博議長に辞表を提出し、次期町長選には不出馬の意向を表明した。
野元町長は平成12年5月、旧大根占町長選に出馬し初当選し、合併後の錦江町を含め3期目。県選管は今年4月に行われた錦江町町長選でわずか5票差で敗れた陣営からの申し立てをうけ、不在者投票に行われた町内の特別養護老人ホームを調査し、立会人不在のまま投票が行われたとして、10月16日に同選挙を無効と採決した。野元町長が16日まで提訴がなければ失職が決まり出直し選挙が行われる同日、野元町長は記者会見で「町民の不安や混乱を避けるため、採決を受け入れ提訴しない」ことを明らかにし、辞職することになった。出直し選挙は提訴期限から50日以内(来年1月5日まで)に行われる。
野元町長は、出直し町長選について「政治家の生命線ともとれる持病が悪化してきており、選挙戦を戦い抜くことはできず、後援会と相談の結果、いろんな意見もあったが、断腸の思いで不出馬を決断した。町内には新しい時代にふさわしい、立派な考えを持った人がいる。その人たちが立候補して新らしい錦江町を目指してほしい」と強調。自らの進退については「30年間私を育ててくれた錦江町の人々に恩返ししたい」と、独特の声を絞り出すように話した。

鈴木鹿大教授と学生ら
日本自然保護協会も稲尾山系を

 


照葉樹鈴木教授.JPG蘇生された森林帯が広がりをみせ、改めて注目されてきている大隅半島の照葉樹林。「大隅照葉樹原生林の会」代表の鈴木英治鹿児島大学理学部教授とその学生が、31日・1日と肝付町二股の金弦の森を訪れ、直径1メートル以上のタブノキやスダジイなどの幹周りを計測。今月と来月にも本格的な調査を行う予定でさらに準備を進めている。

 

訪れたのは鈴木教授と、同大学4年の中園遼平さん(22)とインドネシアからの留学生リッキーノブティアンさん(28)、リコーハムダニさん(24)。
鈴木教授は8月にこの森を訪れてから、これだけの照葉樹の群生は県内でも例がなく、その他の植生、絶滅危惧種や南限種などと共にいかに保護していくかを問いかけていた。
これらを保護していくためには、その植生の調査も必要と今回、直径1メートル以上の木を計測したが、群生としてはこの付近しか残されていないイスノキなども含め調べるため次回からは直径50センチの木まで広げ、大がかりに行っていくことを決め、13日には大学生が再び訪れ、継続して調査を進めていく。
また31日には、このグループとは別に肝付町の永野和行町長らもこの金弦の森を視察、その群生に驚いていた。
さらに今月11日には稲尾岳山系について日本自然保護協会の朱宮丈晴研究員、宮崎県綾町の河野耕三照葉樹林文化推進専門監らが再び訪れ、さらなる調査を行う予定で、にわかに大隅半島の照葉樹が注目され、大きく動き出してきている。
大隅照葉樹原生林の会では、この動きを大隅半島全域で一体となって進めていこうと、各市町を訪れ理解を求め首長等に説明をし、また実際、活動していく実働部隊としてNPOを設立し、今回認証を受け登記も終え、底辺から支えていく。
同会事務局でNPO理事長の角田富士光氏は、「数年来この活動を行ってきて、こうして実際こちらに来ていただいて調査が始まったのは、大きく山が動いたということだ。今後、この照葉樹原生林と他に類をみないその豊富な植生とをしっかり守っていくために条例制定などの運動も行い、地域の意識、認識をもっともっと高めていきたい」と語った。

グルンバ納入で研究開発を

 

グルンバ.JPG先月、志布志市の循環型農家などへの視察を行った中国廣州市の民間企業が今回、同市の汚水汚泥処理のため契約のために幹部が来鹿、廣州市の汚水汚泥処理のためグルンバシステムを試験的に利用することに合意、近く中国での実用実験等が行われることになった。

この日訪れたのは、廣州源鋭園科技有限公司總経理の黄家總氏、副總経理経済師の葉甲來氏、副總経理工程師の陳明仁氏と前回訪れた日本人スタッフで営業副部長の善如寺翔氏。
大量の乳酸菌を培養することで豚ふん尿や汚泥などを発酵させ、腐敗や悪臭を無くすグルンバシステムの利用農家等を見て回った。

廣州は人口約800万人とも言われる大都市で、都市部を流れる河川に工場廃液や家庭雑排水が流れ込み汚泥がたまって社会問題となっており、また畜産ふん尿等の処理も課題。

その打開策の一候補としてこのシステムが注目されてきたもので、大崎町の焼酎メーカー工場や乳酸菌農業をしている志布志市、大隅町、松山町の畜産農家などを視察したあと、同システムの開発者である飯山一郎氏と交渉を行い今後提携しながら汚水汚泥の処理を研究開発、汚泥中の病原菌や重金属などによる有害物質をほとんど無効にし、同市の抱える問題を解決するとともに、世界各国が共通して持つ課題を解決していく環境保護システムを構築し、そこに多大な貢献をしていくことを目指し準備が進められることとなった。

アイテム

  • ハートセンターカテーテル.JPG
  • かんぱち祭り.JPG
  • 新会頭坪水徳郎氏P1150613.JPG
  • 秋元出馬IMG_2762.JPG
  • みなとまつり.JPG
  • 島田出馬IMG_2701.JPG
  • 野元P1150532.JPG
  • 照葉樹鈴木教授.JPG
  • グルンバ.JPG

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